サーバー移行によるサイト移転

借りているレンタルサーバーでディスク容量が足りない、転送量を越えそう、他社に使いたいサービスがある等の理由でサーバーを移行する必要がある場合のサイト移転手順について説明します。

又、サイト移転は失敗すると、暫く検索結果からもリンク元からも訪問者が訪れる事が出来なくなるといった事態になります。失敗しないために非常に重要な留意点であるDNSキャッシュについても合わせて説明しています。

レンタルサーバー移行によるサイト移転の概要

 レンタルサーバーを移行する場合、ドメインを管理している会社のDNSサーバーで新しいレンタルサーバーのDNSサーバーを設定する必要があります。

 そもそもURLを入力してサーバーのホームページが表示されるのは「ドメインの取得」の「ドメインとサーバーの関連付け」で説明した通り、ドメインを管理している会社のDNSサーバーでレンタルサーバーのDNSを参照して下さいと設定するためです。

サーバー移行によるサイト移転1

 レンタルサーバーを移行した場合は、この関連付けを新規のレンタルサーバーのDNSサーバーへ変更すれば新規サーバーに通信が行われるようになり、サイトが移転されます。

サーバー移行によるサイト移転2

 レンタルサーバーのDNSではサーバーのIPアドレスを設定しているため、ホームページのIPアドレスが応答され、パソコン上でドメインからIPアドレスに変換されて通信が出来るようになります。

 尚、レンタルサーバーを移行してもドメインが変わらなければ検索順位に影響はありません。又、ドメイン名が変わらないため、ホームページにアナウンスを出してブックマークやリンクしてくれている人にお知らせする必要もありません。

サイト移転手順

 サイトを移転する前に今のサーバーのIPアドレスを調べておきます。調査はパソコンがWindowsであれば、以下のようにコマンドプロンプトで行えます。コマンドプロンプトは検索でcmdと入力すると探せます。

【既存IPアドレスの確認】
C:¥>nslookup example.com
サーバー: aaa.bbb.ccc.ddd
Address: xxx.xxx.xxx.xxx

権限のない回答:
名前: example.com
Address: yyy.yyy.yyy.yyy

 example.com部分は自身が取得しているドメイン名です。

 上記でyyy.yyy.yyy.yyy部分が今のサーバーのIPアドレスを示すため、メモしておきます。

 サイト移転の手順は以下の通りです。

・サーバーをレンタルする
 最初に移行先のサーバーのレンタルが必要です。決まっていない場合は「格安レンタルサーバー比較」を参考にして下さい。
・新サーバーにファイルをアップロードする
 新規にレンタルしたサーバーにこれまで作成したファイルをアップロードします。
・サーバーでドメインを設定する
 通常、レンタルサーバー側では管理するドメインの設定が必要です。サーバーの移行ではドメイン名は変わらないため、今まで使っていたドメイン名を設定します。
・ドメインを管理する側で関連付けを変更する
 ドメインを管理する会社の管理画面でレンタルサーバーのDNSサーバーを設定します。この設定により、ドメインは新しいサーバーのIPアドレスと関連付けられる事になり、URLを入力すると新規に借りたレンタルサーバーに接続されます。通常はレンタルサーバー側で設定するDNSサーバーをプライマリーとセカンダリーの2つを指定しているため、確認してそのIPアドレスを設定します。

サイト移転後の確認

 サイトを移転した後はDNSで新しいIPアドレスが表示されるようになります。確認は以下のようにコマンドプロンプトで行います。

【新規IPアドレスの確認】
C:¥>nslookup example.com
サーバー: aaa.bbb.ccc.ddd
Address: xxx.xxx.xxx.xxx

権限のない回答:
名前: example.com
Address: yyy.yyy.yyy.yyy

 example.com部分は自身が取得しているドメイン名です。

 上記でyyy.yyy.yyy.yyy部分が先ほどメモした既存のサーバーのIPアドレスと異なっていればサイトの移転は完了です。

サーバー移行時の留意点

 ブラウザでURLを入力してページが表示されるのは、ドメイン名からIPアドレスに変換する仕組みであるDNSを使っているためですが、DNSにはキャッシュがあります。DNSキャッシュサーバーはキャッシュで覚えているドメインのIPアドレスを代理で応答します。

サーバー移行によるサイト移転3

 通常、パソコンには参照するDNSサーバーが設定されていますが、参照先はDNSキャッシュサーバーです。

 これはDNSサーバーにアクセスが集中しないための措置ですが、DNSサーバー側で新規のサーバーのIPアドレスを設定しても、キャッシュサーバー側はキャッシュしている古いサーバーのIPアドレスを暫くの間応答します。

 nslookupコマンドによって自分のパソコンでは新しいIPアドレスが表示された場合でも、他のパソコンでは古いIPアドレスが表示される可能性があります。これは、パソコン毎に参照しているDNSキャッシュサーバーが違うためです。

サーバー移行によるサイト移転4

 場合によっては1週間位古いサーバーのIPアドレスを応答する事もあるため、この場合は古いレンタルサーバーと通信が出来なくてはなりません。

 古いレンタルサーバーが使えないと、古いキャッシュを参照してしまった場合に通信が出来ずにページが表示されません。又、このような状態が続くと、アクセスの低下に繋がります。

 従って、サーバーを移行した後、出来れば数週間は古いレンタルサーバーが使えるようにしておく必要があります。

 そのまま暫くすると新しいサーバーの方にアクセスが来るようになり、古いレンタルサーバー側のアクセスがなくなります。古いレンタルサーバー側でアクセスログが参照出来る場合は確認し、アクセスがなくなったら解約します。

 尚、キャッシュの時間はttlと言いますが、DNSサーバーで指定出来ます。ttlの時間を過ぎるとキャッシュを破棄してDNSサーバーに問い合わせを行い、新しいレンタルサーバーのIPアドレスを応答するようになります。

 ttlを設定出来る場合は、サーバーを移行する前に1時間等に設定し、移行後すぐにDNSキャッシュを破棄して新しいレンタルサーバーのIPアドレスで参照されるように設定するとサイト移転がスムーズに行えます。

 技術的な内容を詳しく知りたい場合は、私の管理する別サイトになりますが、ネットワーク入門サイトの「サーバー移転時の通信不可」をご参照下さい。レンタルサーバー移転時のトラブル対応やttlの確認について説明しています。

サイト関連1

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