レンタルサーバーの選び方

各サービスの概要

ここでは、各サービスを以下のように位置付けています。

プロバイダーの無料サービス

インターネットと接続するためにISP(インターネット・サービス・プロバイダー)と契約すると、無料で使えるサーバーです。

無料レンタルサーバー

申し込むと無料で使えるサーバーです。多くの場合、サーバーを提供している会社が、アフィリエイト広告をサイト上に表示します。

格安レンタルサーバー

有料ながら、比較的安く借りられるサーバーです。

各サービスの特徴は、以下のとおりです。

上記が、すべて当てはまる訳ではありませんが、おおよその特徴ととらえてください。

次からは、各サービスごとに説明を行います。

プロバイダーの無料サービス

プロバイダーに申し込むと、無料で使えるサーバーは特に申込みもなく始められます。しかし、以下のようなデメリットもあります。

• 独自ドメインが使えない
• ディスク容量が少ない
• Perl、PHPが使えない場合が多い(掲示板などのプログラムが使えない)
• アフィリエイトが制限、または禁止されている場合が多い
• エラーページを作れない
• index.htmlあり、なしでトップページを統一するのが難しい
• サイトの移転が困難

必ずしもすべてという訳ではありませんが、上記の理由によりプロバイダーの無料サービスは、以下の方にお勧めだと思います。

1. ホームページを作る前の試験的な運用
2. ディスク容量も余り必要ではなくアフィリエイトをする予定はない
3. サイトを大きくする予定はないので移転も考えない
4. PerlやPHPなどは使わない
5. 多少不自由があっても無料で気軽に使える方がいい

1はいいと思いますが、2〜4は長年サイトを運用するともしかすると突き当たる問題なので、長年運用される方は再考の余地があると思います。また、契約したプロバイダーでサービスがない場合、そもそも使えません。

プロバイダーの無料サービスの比較については、「プロバイダーの無料サービス比較」をご参照下さい。

無料レンタルサーバー

無料レンタルサーバーは、プロバイダーの無料サービスに比べるとディスク容量が大きく、Perlなども使えることが多いと思います。その上で、無料なのは大きなメリットです。

ただし、独自ドメインに関してはプロバイダーの無料サービスと同様のデメリットがあります。また、サーバーを提供している会社のアフィリエイト広告が表示されることは、一番の問題点です。自身でアフィリエイト広告掲載を考えている人は、サーバーを提供する会社と両方の広告が掲載されてしまいます。※有料で対応できる場合があります。

したがって、無料レンタルサーバーは以下の方にお勧めです。

1. 無料で充分なディスク容量のサイトを作りたい
2. PerlやPHPを使いたい
3. アフィリエイトはしない

無料なのは大きなメリットなので、広告が表示されるデメリットを考慮した上であれば、サイトとしては充分運用可能と思われます。

なお、無料レンタルサーバーは放置しておくと消される可能性があるため、利用規約をよく読み、定期的なアップロードを心がける必要があります。また、無料なので突然サービスが終了になる可能性があることは、認識しておく点です。

無料レンタルサーバーの比較については、「無料レンタルサーバー」をご参照下さい。

格安レンタルサーバー

格安とありますが、仕様に関しては申し分ないと思います。

独自ドメインが使え、ディスク容量も通常のサイトであれば余るほどです。Perlなどが使えるため、好きなプログラムを使えますし、不安な方でも簡単インストールなどが用意されています。

最近では、常時SSL化(暗号化した通信)が進んできていて、本格運用するには対応が必須になっています。常時SSL化を追加料金無しで行えるサービスで、Let's Encryptが使えるレンタルサーバーもあります。

他のサービスと比較してデメリットを挙げるとすると、料金を払い忘れることです。数年契約もありますが、数年先に収めるのを忘れたりするとサイトが消えてしまいます。契約を自動的に更新するサービスもあるため、心配な方は申し込んでおくとよいと思います。

格安レンタルサーバーの比較については、「格安レンタルサーバー比較」をご参照下さい。

まとめ

個人のWebサイトで、私がお薦めするのは格安レンタルサーバーです。

私は、最初にプロバイダーの無料サービスを利用して運用を開始しました。その後、サーバーを移転したのですが、やはり大変でした。それなりに知識も必要になりますし、手間もかかります。このため、月額100円くらいであれば、それほど出費としても大きくないため、最初から格安レンタルサーバーを使うのがお薦めです。

サーバーの会社の広告が表示されてもいいという場合は、無料レンタルサーバーでも充分運用できると思います。

一般的に、プロバイダーの無料サービスは、試験的に使ってみるといった場合以外は厳しいのではないかと思います。