HTMLへのリスト項目挿入と装飾

Webページに、項目を並べて表示したい時があります。例えば、果物の名前を並べて表示する時などです。

本ページでは、HTMLにリスト項目を挿入する方法を説明します。また、リストのマーカーを変更したり、ネストする方法なども説明します。

順序付きリスト

順序付きリストは、以下のように番号などを付けて項目を並べたものです。

番号が付いたリスト

順序付きリストは、ol要素を使って作成できます。

【順序付きリストの作成例】
<ol>
  <li>IDを作成する。</li>
  <li>メールを確認する。</li>
  <li>ログインする。</li>
</ol>

li要素は、リスト項目です。上記によって、画像で示した順序付きリストが表示されます。

順序付きリストは、順番が変わると意味が変わったりする(順番に意味がある)場合に使います。

順序なしリスト

順序を示す番号ではなく、以下のように「・」などで項目を並べることもできます。

記号の「・」が付いたリスト

これを順序なしリストと呼びます。順序なしリストは、ul要素を使って作成できます。

【順序なしリストの作成例】
<ul>
  <li>いちご</li>
  <li>りんご</li>
  <li>ぶどう</li>
</ul>

li要素を使うのは、順序付きリストの時と同じです。

順序なしリストは、順番に意味がない時に使います。

リストのマーカー変更

リストの番号や記号のマーカーは、CSSのlisy-style-typeプロパティで変更できます。以下は、記述例です。

【CSSのlisy-style-typeプロパティ利用例】
.test {
  list-style-type: upper-roman;
}

olやul要素に、クラスtestを適用すると、以下のようにマーカーがI、II、IIIと大文字のローマ数字で表示されます。

番号が大文字のローマ数字のリスト

以下は、list-style-typeで利用できる値と、マーカーの表示例です。

【リストのマーカー】
説明 表示例
none マーカーは表示されません。
  • いちご
  • りんご
disc 黒丸(ul要素のデフォルト)
  • いちご
  • りんご
circle 白丸
  • いちご
  • りんご
square 黒四角
  • いちご
  • りんご
decimal 10進数(ol要素のデフォルト)
  • いちご
  • りんご
upper-alpha 大文字のアルファベット
  • いちご
  • りんご
lower-alpha 小文字のアルファベット
  • いちご
  • りんご
upper-roman 大文字のローマ数字
  • いちご
  • りんご
lower-roman 小文字のローマ数字
  • いちご
  • りんご

マーカーを画像にする

以下のように、マーカーを画像にすることもできます。

マーカーが星の画像のリスト

CSSは、以下です。

【マーカーを画像にするCSS例】
.test {
  list-style-image: url("../images/image1.png");
}

赤字部分で、画像ファイルを指定します。olやul要素にクラスtestを適用すると、マーカーが画像になります。

マーカーの位置を調整する

デフォルトでは、文書を折り返した場合でも、以下のようにマーカーの右に表示されます。

文章が2段になった場合でもマーカーの右に表示

これを、以下のようにマーカーの下に表示させることもできます。

文章が2段になった場合はマーカーの下に表示

CSSは、以下です。

【マーカーをリスト項目の内側にするCSS例】
.test {
  list-style-position: inside;
}

insideにすることで、マーカーがliのボックス内に表示されるようになります。デフォルトはoutsideで、liのボックス外に表示されます(ボックスの左にマーカーが表示されます)。

ネスト

リストは、以下のようにネスト(入れ子)にすることができます。

リストがネストされて表示

上記のHTMLは、以下です。

【リストをネストにするHTML例】
<ol class="test">
<li>IDを作成する。
  <ol>
  <li>ページを開く。</li>
  <li>IDを入力する。</li>
  <li>確認ボタンをクリックする。</li>
  </ol>
</li>
<li>登録を完了する。
  <ol>
  <li>メールを確認する。</li>
  <li>URLをクリックする。。</li>
  <li>開いたページで、完了をクリックする。</li>
  </ol>
</li>
</ol>

olの子要素としてolを記述するのではなく、liの子要素となるようにする必要があります。

CSSは、以下です。

【リストをネストした場合にマーカーを変えるCSS例】
.test {
  list-style-type: upper-roman;
}

.test ol {
  list-style-type: lower-roman;
}

親側は大文字のローマ数字、子側は小文字のローマ数字で表示されるようにしています。

olの中でul、ulの中でolやulを使うこともできます。

ナビゲーションでリストを使う

リスト項目は、ナビゲーションとしても良く使われます。例えば、ページ上部にあるグローバルナビゲーションや、サイドバーにあるリンクです。

グローバルナビゲーションについては、「HTMLのheader作成例」で作り方を説明しているので、ご参照ください。

サイドバーについては、「HTMLのaside作成例」で説明しています。