itemid/itemprop/itemref/itemscope/itemtype属性
HTMLの内容が、何を意味するのかを明確化することができます。
本ページでは、グローバル属性のitemid/itemprop/itemref/itemscope/itemtypeについて説明します。
構造化データ
itemid/itemprop/itemref/itemscope/itemtypeは、構造化データを定義する属性です。例えば、人の名前と職業をセットにしてデータとして扱えます。
以下は、各属性の説明です。
属性 | 説明 |
---|---|
itemscope | 構造化データの範囲となる要素で使います。 |
itemtype | 何を定義しているのかを示します。多くは、以下で定義されたschema.orgを使います。 Full Hierarchy |
itemprop | プロパティを定義します。 |
itemid | 一意となる識別子を記述します。 |
itemref | 小孫でない要素を、IDで関連付けします。 |
構造化データは、検索エンジンでも解釈されて、検索結果に使われることがあります。
また、グローバル属性のため、すべてのHTML要素で使えます。
利用例
itemprop/itemscope/itemtypeの利用例は、以下のとおりです。
【itemprop/itemscope/itemtype利用例】
<dl itemscope itemtype="http://schema.org/Person"> <dt>名前</dt> <dd itemprop="name">山田 太郎</dd> <dt>職業</dt> <dd itemprop="jobTitle">先生</dd> </dl>
構造化データとしては、以下のように認識されます。
@type | Person |
---|---|
name | 山田 太郎 |
jobTitle | 先生 |
nameであれば名前、jobTitleであれば職業など、schema.orgで決められています。
本などは、itemidを使ってISBN番号(書籍に付けられる一意の番号)なども記述できます。
【itemidの使い方】
<dl itemscope itemtype="http://schema.org/Book" itemid="urn:978-4297115401">
親子関係にない要素は、itemrefで関係付けできます。
【itemrefの使い方】
<dl itemscope itemtype="http://schema.org/Person" itemref="test"> ・・ </dl> <img id="test" itemprop="image" src="image.jpg" alt="顔写真">
itemrefでIDを指定すれば、そのIDを使った要素が関連付けされます。
ブラウザのサポート状況
各ブラウザの最新バージョンでのサポート状況は、以下のとおりです。
項目 | IE | Ed | Fx | Ch | Sa | Op |
---|---|---|---|---|---|---|
itemid | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemprop | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemref | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemscope | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemtype | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
項目 | Sa | An | Op | Ch | Fx | Sm |
---|---|---|---|---|---|---|
itemid | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemprop | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemref | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemscope | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
itemtype | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
- 〇
- サポート
- △
- 制限あり
- ×
- 未サポート
- ?
- 不明
- IE
- Internet Explorer
- Ed
- Edge
- Fx
- Firefox
- Ch
- Chrome
- Sa
- Safari
- Op
- Opera
- An
- Android Browser
- Sm
- Samsung Internet
※スマートフォンのFirefoxとChromeは、Android版です。
「HTMLグローバル属性一覧」に戻る