SEO対策の基本

趣味で作成したホームページで、最初からSEO対策を考える人は少ないと思いますが、最低限のことだけでも知っておくと少しアクアセスアップできるかもしれません。

ここでは、基本的なSEO対策について説明します。

SEOとは

SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索結果で上位に表示されるように最適化することです。日本語訳では、検索エンジン最適化となります。

100位から1位まで、時間をかけて上位表示されるまでが折れ線グラフで説明されています。

以前は、自分で作った他のサイトからリンクするなどして、検索順位をアップさせることもできました。このような手法を、ブラックハットSEOと呼びます。

ブラックハットSEOでは、品質の良くないサイトが検索上位になるなど、不都合がありました。このため、最近の検索エンジンは、内容重視(ページ品質重視)になっています。検索する人が知りたい内容が書かれているページが上位になるように、検索エンジンが作られているということです。

ページ品質重視については、Googleが提示している指標があります。また、内容が良くてもページが表示されるのが遅かったりすると、見る側にとってはマイナスです。検索エンジンは、このようなユーザー(訪問者)視点で上位表示を決めるように、日々改善されています。

これらを踏まえた上で、次からは基本的なSEO対策について説明します。

ページ品質評価

Googleでは、General Guidelinesの「3.0 Overall Page Quality Rating」において、ページの品質は、以下のように分類されると説明しています。

【ページ品質の分類】
英語 日本語
Lowest 最低
Low 低い
Medium
High 高い
Highest 最高

これらの間となるLowest+(LowestとLowの間)などもあります。

また、分類する上で最も重要な要素は、以下のとおりと説明しています。

  • ページの目的
  • 以下にもとづく専門性、権威性、信頼性(E-A-T)
  • メインコンテンツの品質と量
  • ウェブサイトや責任者の情報
  • ウェブサイトや責任者の評判

ページの目的として、ユーザーを支援しようとせずに作成されたページや、憎悪を広めたり、危害を加えたり、ユーザーに誤解を与えたり欺いたりする可能性のあるページなど、何らかの有益な目的のないWebサイトやページは、最低(Lowest)の評価となります。

それ以外では、ページ品質の評価はE-A-Tが重視されるということです。

E-A-T

E-A-Tは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字をとったものです。

専門性
メインコンテンツ作成者の専門知識
権威性
メインコンテンツ作成者やコンテンツ自体、Webサイトの権威性
信頼性
メインコンテンツ作成者やコンテンツ自体、Webサイトの信頼性

つまり、権威ある作者やWebサイトが専門的見地から書いたページで評判が良ければ、ページ品質評価が良くなるということです。

専門性についてですが、必ずしも専門家である必要はありません。例えば、ブログの体験記などは多くの人が共有したいと思う情報が記載されていることがあります。このような情報は、「日常の専門知識」と呼ばれます。

つまり、専門性とはページのトピックによって変わるということです。このため、ゴシップサイト、ユーモアサイト、フォーラム、Q&Aページなど、あらゆる種類で高いE-A-Tのページが存在します。

YMYL

YMYL(Your Money or Your Life)とは、人の将来の幸福、健康、経済的安定、または安全に影響を与える可能性がある内容を示します。これらに関連する事柄をあつかうページでは、E-A-Tにおけるページ品質評価が特に重視されます。

YMYLに関連する内容は、General Guidelinesの「2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pages」で、以下の例が挙げられています。

ニュースと時事問題
国際イベント、ビジネス、政治、科学、技術などの重要なトピックに関するニュース。すべてのニュース記事が必ずしもYMYLではありません(例:スポーツ、エンターテインメント、日常のライフスタイルは一般的にYMYLではありません)。
公民、政府、法律
投票、政府機関、公的機関、社会福祉、法的な問題(離婚、監護権、養子縁組、意志の作成など)に関する情報など、情報に基づいた市民を維持するために重要な情報。
財務
投資、税金、退職後の計画、ローン、銀行、保険に関する財務上のアドバイスや情報。特に、オンラインでの購入や送金を可能にするWebページ。
ショッピング
商品/サービスの調査または購入に関連する情報やサービス、特にオンラインで購入できるWebページ。
健康と安全
医療問題、薬物、病院、緊急時の備え、活動の危険性などに関するアドバイスや情報。
人々のグループ
人種または民族、宗教、障害、年齢、国籍、退役軍人、性的指向、性別または性同一性、これらに限らず人々のグループに関する情報や主張。
その他
フィットネスや栄養、住居情報、大学の選択、就職など。

YMYLに関するトピックでも、「日常の専門知識」における内容であれば必ずしも専門家である必要はありません。例えば、体験記であれば多くの人によって有益な情報の可能性があります。

逆に、うわさレベルの治療法を流布するようなページは、最低評価を受けることになります。

Needs Met

Needs Metとは、直訳すると要件を満たすになります。

例えば、あるキーワードで検索(クエリと言います)した時、たどり着いたページで知りたいことが書かれていたら、要件を満たしたと言えます。しかし、ページ品質が高くても、知りたいことが書かれていなければ、要件を満たしたとは言えません。

この要件を満たすというのが、人々が検索を行う一番の目的と言えます。

Googleでは、General Guidelinesの「13.0 Rating Using the Needs Met Scale」において、各クエリに対しての評価は、以下のように分類されると説明しています。

【Needs Metの評価】
評価 説明
Fully Meets 特定のクエリと結果にのみ適用される特別な評価カテゴリ。すべて、またはほぼすべてのモバイルユーザーは結果に満足します。
Highly Meets 多く、またはほとんどのモバイルユーザーにとって非常に役立ちます。 一部のユーザーは、追加で検索するかもしれません。
Moderately Meets 多くのユーザーに役立つ、または一部のモバイルユーザーに非常に役立ちます。 一部、または多くのユーザーが追加で検索するかもしれません。
Slightly Meets 少数のモバイルユーザーに役立ちます。クエリと結果の間には関係がありますが、強いつながりや満足のいくつながりではありません。多くの、またはほとんどのユーザーは、追加で検索を行います。
Fails to Meets モバイルユーザーのニーズを完全に満たすことができません。すべて、またはほとんどすべてのユーザーが追加の検索を行います。

これらの間となる評価も必要です。

Fully Meetsは、サイト名やドメイン名で検索するなど、確実に要件が確定される特別なクエリでしか発生しません。

例えば、スマホと検索しても、スマホの機能を知りたいのか、スマホを買いたいのか、検索した動機によっても知りたい内容が違うはずです。「スマホ 機種」で検索した場合、製品一覧のページが表示されれば、かなりのユーザーが満足する可能性があります。

Needs Metは、このような観点での評価になります。

コアウェブバイタル

ウェブバイタル(Web Vitals)とは、Web Vitals の概要: サイトの健全性を示す重要指標 ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するために重要と思われる品質シグナルの統合ガイドを提供する取り組みです。と説明されています。ユーザー エクスペリエンスとは、ユーザーの使い勝手や印象、体験などを意味します。

その中で重要と思われるものがコアウェブバイタル(Core Web Vitals)で、ランキング指標にも使われています。コアウェブバイタルは、以下の読み込み時間、インタラクティブ性、ページコンテンツの視覚的な安定性などが含まれます。

LCP(Largest Contentful Paint)
最大コンテンツの描画という意味で、最も主要と思われる大きなコンテンツが表示されるまでの時間を示します。
FID(First Input Delay)
最初の入力までの遅延という意味で、クリックなどの操作にブラウザが応答するまでの時間を示します。
CLS(Cumulative Layout Shift)
累積レイアウト変更という意味で、ページが少しづつ表示されてレイアウトが変わってしまう、画像が少しづつ表示されてコンテンツが下にずれていくなどを定量化したものです。

ページの表示が遅ければ、ユーザーは見るのをやめてしまうかもしれません。また、表示している最中にレイアウトが変わると、間違った場所をクリックするかもしれません。このようなページは、ユーザー エクスペリエンスが良いとは言えません。このため、上記指標に関してGoogleでは以下のように評価しています。

【コアウェブバイタルの評価】
項目 良好 改善が必要 不良
LCP 2.5秒以下 4秒以下 4秒超
FID 100m秒以下 300m秒以下 300m秒超
CLS 0.1以下 0.25以下 0.25超

自身のサイトを、Googleがどのように評価しているかは、Google Search Consoleの「エクスペリエンス」→「ウェブに関する主な指標」で確認できます。

ランキングに与える影響は少ないと言われていますが、不良が多かったりする場合は見直しも必要です。対策としては、以下のようなものがあります。

  • 必要以上に大きな画像を使わない
  • 表示途中に実行するJavaScriptなどは、極力最小にする
  • 画像の高さと横幅を指定しておく

画像の高さと横幅は、例えば以下のように指定します。

【画像の高さと横幅を指定するHTMLの例】
<img src="image.png" alt="" height=30 width=20>

上記で、画像ファイルが読み込まれる前に高さ30px、横幅20pxが確保されるため、途中でコンテンツが下にずれたりすることがなくなります。

モバイルファーストインデックス

以前は、パソコンでの検索順位もモバイル(スマートフォンなど)での検索順位も、パソコン向けページを評価して決めていました。

しかし、今ではモバイルでの検索がパソコンでの検索を上回るようになり、Googleではモバイル向けページを基準に検索順位を決めています。これが、モバイルファーストインデックス(MFI:Mobile First Index)です。

このため、パソコン向けとモバイル向けで表示されるコンテンツが違う場合、パソコンで検索したとしてもモバイル向けページの内容で順位が決まります。また、モバイルフレンドリーになっていないと、順位に影響が出る可能性があります。

モバイルフレンドリーに対応していない場合、Google Search Consoleの「エクスペリエンス」→「モバイルユーザビリティ」でテキストが小さすぎて読めませんなどのエラーが表示されるため、改善が必要です。

モバイル対応については、簡単!スマートフォン対応をご参照ください。

内部対策

内部対策とは、Webページ自体で行える対策です。以下のようなものがあります。

ページのタイトル
<title>タグで記述するページ全体のタイトル
ページの説明
<meta name="description"で記述するページの要約
画像の説明
<img src="image.png" alt="画像の説明">のalt部分
内部リンク
<a href="page.html">で作るサイト内部へのハイパーリング

この中でも、ページのタイトルと説明は、最も重要です。

ページのタイトルや説明に、検索したキーワードが含まれていないと上位表示される可能性はほとんどありません。このため、どのようなキーワードが良く検索されるのかを踏まえた上で、Needs Metの観点にたってページの内容に合ったタイトルや説明を付けることが重要です。

詳細は、HTMLのheadによるSEO対策をご参照ください。

外部対策

外部対策は、サイト内ではできない対策(サイトの外で行う対策)です。外部対策として、検索順位に大きく関係するのは、外部リンクです。

外部リンクとは、他のサイトからのリンクです。他サイトからのリンクが多い程検索順位が上になりますが、関連が少ないサイトからのリンクではあまり効果がありません。

逆にリンクをしてもらうサービスや、リンクをし合うサービスなどに加入すると、検索順位が下がる可能性さえあります。このため、外部リンクは自然にまかせておいた方がいいかと思います。

また、最近ではSNSによるコミュニティからの流入も多くなっています。ソーシャルボタン(いいねボタンなど)の活用やSNSでの情報発信などで、サイトへの流入を増やすことができます。

その他の情報

Googleでは、Webサイトの管理者向けにさまざまなドキュメントを用意しています。その中のウェブマスター向けガイドラインでは、Webサイトの管理者が守る一般的な対応や、品質を保つためにやってはいけない内容を示しています。

特に、品質に関するガイドラインを守らないと、インデックス(検索対象)から削除されたりする可能性があります。

また、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでは、SEO対策の基礎知識が記載されています。

すべてに対応するのは難しいとは思いますが、どちらも一度目をとおすことをお薦めします。

SEO対策の効果

ページ品質評価にしても、Needs Metにしても、Googleの検索エンジンがその評価を行って、順位を決めているという訳ではありません。あくまで、人が見た時に一律で評価できるように定めた基準です。しかし、これらの評価基準を参考にすることは、順位向上につながります。

検索順位は、SEO対策をしてもすぐに上位表示されません。半年以上かけて徐々に順位を上げて1位表示されることもあります。また、Webサイトを立ち上げてすぐでは、権威性も信頼性もないため、まず上位表示されません。

このため、すぐに順位が上がらないからと言って、SEO対策ばかり検討するのではなく、ページを充実させつつ気長に待って見てもいいかもしれません。

ちなみに、内容を重視してタイトルや説明をユーザーにわかり易くすることを、ホワイトハットSEOと言います。ユーザーと検索エンジン双方に良い影響を与え、ユーザーの増加をもたらすと言われています。